「彼は以前からしていたように、日に三度ひざまずき、自分の神の前に祈って…」6:10
バビロン帝国に捕囚として連れて行かれたダニエルは、メディア・ペルシャがバビロンを滅ぼした後も、大臣としてメディア・ペルシャの王室で仕えていた。王は、すぐれた霊の宿るダニエルに、全国を治めさせようと思った(3節)。妬みにかられた大臣や太守たちは、ダニエルを訴える口実を見つけようとしたが、何の欠点も見つからなかったので、王以外に祈願することを禁じ、守らない者は獅子の穴に投げ込むという法令を制定するよう、ダレイオス王に求め、王は文書に署名した(4~9節)。そのことを知ってもダニエルは、自分の家の屋上の部屋に行き、いつもと変わらず「日に三度ひざまずき、自分の神の前に祈って感謝をささげていた」(10節)。ダニエルにとって神様はすべてであった。だから、何があっても神様を第一とし、神様を礼拝することは、ごく当たり前のことだった。
神様は獅子の穴に投げ込まれたダニエルを、無傷で助け出された(16~23節)。
ダニエルは霊的な礼拝者として生きた人であった。この世と調子を合わせることなく、自分自身を、神に喜ばれる聖い生きた供え物として献げていたからである(ローマ12:1,2)。神様は礼拝者を求めておられる。