「ついに神の陣営のような大陣営となった。」12:22
サウル王から逃れてツィクラグにいたダビデのもとに、彼を助けるために、イスラエル各部族の勇士たちが集まってきた。その数は日に日に増え、「ついに神の陣営のような大陣営となった。」(22節)。彼らがやって来たのは、人間的な野心からではない。御霊におおわれた補佐官の長アマサイが語ったように、神の御霊に導かれて来たのである(18節)。ペンテコステの日に、聖霊が注がれて誕生した教会は、その後も聖霊によって全世界に拡大し、建て上げられていった(使徒1:8)。私たちは「血によってではなく、肉の望むところでも人の意志によってでもなく、ただ、神によって生まれた」(ヨハネ1:13)。ともにキリストのからだを築き上げるように、御霊によって集められたのである(エペソ2:22)。「あなたを助ける者に平安があるように。まことにあなたの神はあなたを助ける。」(18節)。主は御霊である(Ⅱコリント3:17)。互いに愛し合い、助け合うために、教会に御霊の賜物が分け与えられている。キリストのからだなる教会が、御霊に信頼して委ねていくとき、キリストの満ち満ちた姿を現わしていくようになる(エペソ1:23)。そして「神の陣営のような大陣営」の姿を世に示していくだろう(22節)。