「昔のように、私たちの日々を新しくしてください。」5:21
哀歌は、荒廃したエルサレムに対する哀悼の思いが綴られた書で、預言者エレミヤによって書かれたとされている。バビロン帝国の侵攻によって、エルサレムの神殿が崩壊し、南ユダ王国の民の多くは、バビロン帝国に捕囚として連れて行かれた。このような状況をもたらした原因は、自分たち(南ユダの人々)の罪にあると認め(16節)、同時に、神様への飢え渇きが起こっているのを見る(21節)。「主よ、あなたのみもとに帰らせてください」(21節)。神様の恵み無しには生きていけないことを悟ったのである。
「昔のように、私たちの日々を新しくしてください」(21節)。神様がともにおられることにより、日々、新しくされる。「内なる人は日々新たにされています」(Ⅱコリント4:16)。
主を信じる者の霊は、日々、新しい。「昔のように」(21節)…私たちにとって「昔のように」というのは、「初めの愛」(黙示録2:4)になるのではないだろうか。それは、イエス様の変わらぬ愛である。「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した」(エレミヤ31:3).。私たちの内なる人は、この、初めにして永遠の愛によって新たにされている。
